第1回世界史検定(先史の世界、オリエントと地中海世界) 世界史(先史の世界、オリエントと地中海世界)のセンター試験、私大対策問題です。 問題は難しめに作成しています。 大学受験で世界史が必要な方は自分の腕試しに是非TRYしてみてください。 勉強 - 歴史・地理 世界 世界史 大学受験 歴史 Q1先史の世界に関して、次の1~4の文のうち、誤っているものをひとつ選べ。 選択肢人類は猿人・原人・旧人・新人の順に進化し、これらの人類はみな更新世(洪積世)の時代に出現した。ネアンデルタール人は現代の人類と変わらぬ脳容積をもち、死者を埋葬するなど精神文化を発達させた。今から約500万年前のアフリカでアウストラロピテクスやホモ=ハビリスなどが出現した。アウストラロピテクスは「南方の猿」という意味である。約180万年前に原人が出現し、ジャワ原人・北京原人がその代表であり、ハンドアックスと火および言語を使用した。 Q2先史の世界に関して、次の1~4の文のうち、誤っているものをひとつ選べ。 選択肢新人はヨーロッパのクロマニョン人や中国の周口店上洞人などがこれにあたり、骨角器を用いて生活した。新人はスペインのラスコー、フランスのアルタミラなどすぐれた洞穴絵画を残した。ショベは2001年に発見された、南フランスの洞穴絵画である。約1万年前に地球は温暖化した。 Q3先史の世界に関して、次の1~4の文のうち、誤っているものをひとつ選べ。 選択肢新石器時代とは、石斧・石臼などの磨製石器を用いた時代をいう。乾地農法とは雨水にたよる農法であり、略奪農法は肥料を用いない農法である。人種による分類とは、身長・頭の形・皮膚の色・毛髪といった身体の特徴によって、人類をおおむね白色人種(コーカソイド)・黄色人種(モンゴロイド)・黒色人種(ネグロイド)にわけようとする考え方である。打製石器を用いて狩猟・採集生活を営んでいた時代を、石器時代とよぶ。 Q4オリエントと地中海世界に関して、次の1~4の文のうち、誤っているものをひとつ選べ。 選択肢オリエントとは、「日ののぼるところ、東方」を意味する。オリエント社会では、宗教の権威によって統治する強力な神権政治がおこなわれた。紀元前30世紀とは、前3000年~前2901年である。ウル・ウルクはシュメール人の都市国家だが、ラガシュはアッカド人の都市国家である。 Q5オリエントと地中海世界に関して、次の1~4の文のうち、正しいものをひとつ選べ。 選択肢ジッグラトはシュメール人の都市国家ウルクの遺跡にある、復元された煉瓦づくりの塔である。前24世紀にセム語系アッカド人のサルゴン1世によって征服された。古代メソポタミアの英雄ギルガメシュはウルの王とされる。パレスチナ・シリアからメソポタミアにいたる農耕文明の成立地帯を「肥沃な満月地帯」という。 Q6オリエントと地中海世界に関して、次の1~4の文のうち、誤っているものをひとつ選べ。 選択肢セム語系のアムル人がバビロン第一王朝(古バビロニア王国)をおこし、第6代のハンムラビ王のときに全メソポタミアを統一した。ハンムラビ法典はスサで発見された。ハンムラビ法典の刑法は「目には目を、歯には歯を」の同害復習法の原則にたっており、刑罰は被害者の身分に関係なかった。楔形文字はハンムラビ法典碑の一部で、イギリスのローリンソンらによって解読の手がかりが示された。 Q7オリエントと地中海世界に関して、次の1~4の文のうち、誤っているものをひとつ選べ。 選択肢カッシート人は南メソポタミアに侵入して、バビロン第一王朝(古バビロニア王国)滅亡後のバビロニアを支配し、バビロン第二王朝を建てた。ヒッタイト人はバビロン第一王朝(古バビロニア王国)を滅ぼした。鉄製の武器を使用したヒッタイト人は、前17世紀なかばころアナトリア高原に強力な国家を建設した。ヒッタイト人は新王国のエジプトと戦い(カデシュの戦い)、その後文献に残る最古の国際条約を結んだ。 Q8オリエントと地中海世界に関して、次の1~4の文のうち、正しいものをひとつ選べ。 選択肢エジプト人はセム語系民族である。「ナイルのたまもの」という言葉はトゥキディデスの言葉である。エジプトでは、住民の大部分が不自由な身分の農民であり、生産物への租税と無償労働が課せられた。前4000年ころエジプトでは、メソポタミアよりはやく、王(ファラオ)による統一国家がつくられた。 Q9オリエントと地中海世界に関して、次の1~4の文のうち、誤っているものをひとつ選べ。 選択肢古王国時代では、メンフィスを中心に栄え、クフ王らが巨大なピラミッドを築いた。中王国時代では、中心はテーベに移り、シリアから遊牧民ヒクソスが侵入されたが新王国時代のときに追放した。新王国時代、アメンホテプ4世(イクナートン)がテル=エル=アマルナに都を定め、従来の神々の崇拝を禁じて一つの神(アトン)だけを信仰する改革をおこなったが、この改革は王の死後、次のツタンカーメン王によって廃された。エジプト人の宗教は太陽神ラーの一神教である。 Q10オリエントと地中海世界に関して、次の1~4の文のうち、誤っているものをひとつ選べ。 選択肢ロゼッタ=ストーンはナポレオンのエジプト遠征中に発見され、上段に神聖文字、中段に民用文字、下段に楔形文字の3種で書かれている。フランスのシャンポリオンはロゼッタ=ストーンの文字を手がかりに、神聖文字の解読に成功した。エジプト人は霊魂の不滅と死後の世界を信じてミイラをつくり、「死者の書」を残した。この書は冥界の王オシリスの前で死者が最後の審判をうけている様子などが描かれている。エジプトで発達した測地術は、ギリシアの幾何学のもとになり、太陽暦は、のちにローマで採用されてユリウス暦になった。